大学の講義で聞いた話の紹介。ネタ話です。
Gli3と共に指の形成に非常に重要なモルフォゲンであるソニックヘッジホッグSHHはヘッジホッグファミリーに属するタンパク質で、指以外でも発生においてあちこちで重要な仕事をしています。
それはさておき、この名前を聞いて「えっ?」と思った人は多いですよね。
そう、あの青いハリネズミが頭をよぎるのです。
ヘッジホッグとはハリネズミのことで、他のヘッジホッグファミリーのタンパク質は大体まともな名前が付いています(デザートヘッジホッグとか。これはエチオピアハリネズミという実在のハリネズミのことです)。
でもこいつは違う。明らかにリングを集める青いハリネズミなのです。僕も小学生の頃に学童保育にあったパソコンでよく遊んでいました。上の画像のようなコースはとても懐かしいです。
さてここで気になるのがゲームキャラとの関係です。まさか学者がそんなふざけた命名なんかしないよね……?
と思いきや、SHHの命名者は某ゲームが好きで、冗談でこの名前をつけたそうです。そんなのありなのか(困惑)。
商標的にはどうなんだろうと気になるところですが、実はSHHはソニックヘッジホッグ、キャラの名前はソニックザヘッジホッグ、ということで、命名者としてはセーフらしいです。
うーん、なんともグレイ。
これが発表されたときはもちろん色々と物議を醸したらしいですが、発生学会はちょっとおかしくなってしまい、この後いくつかふざけたユーモアにあふれる命名を続けます。
ということを講義中に話してくれた講師の方は笑っていましたが、その方も自分が発見したタンパク質にSMAPという某国民的アイドル(少し前に解散してしまいましたが)の名前をつけていらっしゃいます。
おい。
以上です。